islands5 blog

日々起こったことを共有したり、思ったこと、勉強したことを書いていくブログ。普段はRailsやAWSを活用したWeb系の開発をやってます。

思ってたのと違う...を減らす、制作に依頼する技術〜第58回ヨルクルプチセミナー

今回の投稿は、第58回ヨルクルでプチセミナーの講師を行った際、話す内容を事前にまとめた原稿です
ヨルクルというのは「南大阪発egaoプロジェクト」という介護福祉に関わる方々のコミュニティで、定期的に開催されているセミナーイベントです。

当日発表したスライドはこちら

以下原稿

制作コストも低下してきたため
Web/チラシ/動画...などを制作に依頼した方も多いのではないでしょうか!?
その中でも、成果物を見て「思ってたんと違うな...」という経験をした人も多いのでは?
それって実は制作が始まった時点から、すでに決まってた未来かもしれません...

本日のセミナーの結論を1つの画像で示すと以下のようなイメージです
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「二人三脚」です
それでは始めていきましょう

おそらく勘のいい人はこれだけですべてを理解していただけるような気がしますが笑
それだけだと抽象的すぎるので、1つずつ紐解いていきます

そもそも制作に必要なものとは

制作をするにあたって必要なものはなんでしょうか?
少し広告媒体と離れますが、ここでは犬小屋を作るという前提で考えてみましょう

  • トンカチ
  • ペンキ
  • 設計図
  • (お金) ...

大きくまとめると必要なものは以下の3つになると思います

  • 道具
  • 素材
  • 計画

Web/チラシ/動画制作を行うときも基本的には同じです が異なる点もあります

異なる点は * 素材の大部分は発注者が持っている(持っていることを知らないケースも)こと ではないでしょうか?
道具は制作が持っています
計画はその素材/道具を考慮して制作と発注者が作成するものです

コー●ンにあなたの会社の熱意は売っていませんよね

素材を提供する

以下の3つのステップに気をつければ、十分な素材が提供できると思います

  1. 制作の目的を明確に
  2. 完成のイメージをすりあわせ
  3. コミュニケーション

この3つの中身を説明していきます

制作の目的を明確に

2つのポイントがあります * 想いの共有 * ゴールの共有

想いの共有

制作の目的というくくりですが、少し抽象度を上げてまずは制作以前の会社やサービス、プロジェクトについて、
どのような想いで作ったのか伝えないといけません。

なぜ会社/サービス/プロジェクトを作りたいと思ったのか
誰に届けたいと思ったのか
どんな人の課題を解決するのか
感情を揺さぶるのか

コンテンツを知った/使った結果どうなるのか がこの項目にあたります。

ゴールの共有

その成果物によって何かしら達成したいゴールがあるはず
なぜその成果物を望むのかを知りたい どんなことをして欲しいの?

  • 会社を知ってほしい
  • 問い合わせしてほしい
  • キャンペーンを知ってほしい&来て欲しい
  • 感動してほしい

  • ゴールを共有していないとどうなるのか?

どくさいスイッチの話 のび太がジャイアンにいじめられる のびた: ジャイアンさえいなければ、こんな目に合わずにすむ ドラえもん: じゃあ消しちゃう? => どくさいスイッチ ジャイアンを消す ジャイアンはこの世から跡形もなく消えるが、スネ夫がのび太をいじめる スネ夫消す...... 最終的にみんな消えてしまう

のび太はいじめられたくなかった=> これが本当のゴール 体を鍛える/殴られても痛くなくする/ジャイアンを優しくしてしまう...手段は色々

一緒にゴールを考える(考えてもらう)というプロセスを制作なぞることが重要です

完成イメージのすり合わせ

イメージに近いものを列挙
ステップ1で共有した情報を元に参考サイトや競合サイトを見つける

掘り下げ
列挙してもらったモノのどの部分が目に止まったのか、伝える
* 素材の色味 * 動き * テキスト...

テキスト/画像の配置を決めていく 想いの部分で共有してもらった情報を元に、優先順位をもってテキスト/画像の配置を決めていく

コミュニケーション

頻度を上げる、実際にラフを共有された時など、なるべく早くチェックする ツールを上手く活用しましょう

  • メールよりはチャット
  • 会議とオンライン会議を併用

制作チームは生のリアクションを求めています そのため、違和感を感じた場合は早めにそれを言語化(言語化できなくてもネガ/ポジを伝える)し、伝えることが重要です

まとめ

二人三脚も頻繁に声かけを行い、お互いにゴールを視認しながら進んでいきます。
制作の場合も以下のステップを踏むことで限りなく「思ってたのと違う」というケースは減ります。

  1. 制作の目的を明確に
  2. 完成のイメージをすりあわせ
  3. コミュニケーション

を意識して、結果の出る成果物を作成していきましょう!!